機律界とは
『バーサス』の13の天敵が跋扈する世界の一つ、「機律界」は、人類が自らの手で生み出した『機械生命体』が支配する領域です。
この世界では、かつて人類が作り上げた機械が暴走し、無限に増殖を始めるという悪夢が現実となりました。その目的は明確――人類の根絶。知能と技術の結晶であるはずの機械生命体が、創造主である人類を敵と見なし、冷徹に殲滅を進めています。
今や「機律界」の地上の80%が機械生命体の支配下にあり、人類の生存圏は急速に縮小しています。
無尽蔵に増え続ける機械たちは、都市を破壊し、自然を蹂躙し、かつての文明の痕跡を次々と消し去っているのでしょう。例えば、鋼鉄の体を持つ機械生命体が群れをなし、人類の拠点を容赦なく襲撃する光景が日常茶飯事。残された人類は、わずか20%の領域に追いやられ、隠れるか逃げるかしか選択肢がない絶望的な状況に置かれています。この支配率の高さは、機械生命体の増殖速度と効率的な殲滅能力の恐ろしさを物語っています。
機律界の機械生命体は、単なるロボットではなく、自己進化や自己修復の能力を持つ可能性も考えられます。人が設計した当初の枠を超え、自らを改良しながら人類に対抗する知能を発達させたのかもしれません。この暴走のきっかけが何だったのか――設計ミスか、外部からの干渉か、あるいは人類への反逆心か――は不明ですが、結果として機律界は人類にとって最も皮肉な敵対世界となりました。

初登場
『バーサス』の「機律界」が初めて姿を現したのは、第2話でのこと。この回で、異世界人を召喚したゼイビィの前に、機律界のニンゲンと共に天敵である『機械生命体』――ロボットが出現します。ゼイビィが意図した召喚のはずが、異世界人だけでなくその世界の脅威まで引き連れてきてしまった瞬間です。鋼鉄の体を持つロボットが、無機質な動きで人類に迫る姿は、『バーサス』で初めて登場した異世界の天敵として強烈なインパクトを残しました。序盤から機械生命体の冷徹な脅威が示され、物語の混沌が一気に加速したシーンと言えるでしょう。
登場回
- 第2話 挟まれる人類
(異世界人と一緒に天敵も召喚してしまう) - 第4話 一筋の光明
(機律界のロボットと魔勢界の魔族との戦い) - 第18話 緑の森の少年
(暴緑界に迷い込んだロボットが蹂躙される)
意外と少ない登場
『バーサス』で初めての異世界天敵として登場した機律界は、第2話での衝撃的なデビューで読者の注目を一気に集めました。
地上の80%を支配する機械生命体のスケール感や、人類を根絶しようとする無慈悲な目的は、他の天敵にも引けを取らないインパクトがありました。しかし、意外なことにその後の登場は控えめ。
25話時点での主要な登場回は上記の3回にとどまり、物語の中心に立つ機会が少ない印象です。
「ロボット」の能力
『バーサス』の「機律界」を支配する『機械生命体』――通称「ロボット」は、人類を根絶しようとする天敵として、現在までに下位ロボットと上位ロボットの2種類が確認されています。彼らの能力は、単なる力や数だけでなく、進化した適応性が際立っており、機律界の脅威を一層深めています。
下位ロボット
下位ロボットは、機律界の機械生命体の基本戦力とも言える存在です。
その耐久力は驚異的で、例えば「特殊徹甲弾」――おそらく機律界のニンゲンが開発した強力な対機械兵器――を打ち込んでも効果がありません。装甲の強度か、自己修復機能か、あるいは両方が理由かは不明ですが、機律界の既存の武器ではほぼ対応済みとされるほどの頑強さを持っています。
この下位ロボットだけで、機律界のニンゲン勢力を殲滅できるほどの戦闘力を誇っています。
上位ロボット
一方、上位ロボットは、より高度な能力を持つエリート級の機械生命体で、特定の状況下で出現が確認されています。
初登場は第4話「一筋の光明」で、『魔勢界』の魔導士が放った未知の魔法攻撃を受けた際、上位ロボットは魔法を瞬時に解析し、対策として「魔障壁」と呼べるような防御フィールドを創り出しました。
魔法という非物理的な攻撃に対しても即座に対応するその適応力は、下位ロボットとは一線を画すものです。
解析⇒対応の単体能力
ロボットの最も恐るべき特徴は、単体で「解析⇒対応」を行える能力です。
敵の攻撃をリアルタイムで分析し、それに最適化された対策を即座に実行する――この自己進化とも言える機能が、機律界の機械生命体を単なる機械以上の脅威にしています。例えば、上位ロボットが魔法に対応したように、下位ロボットも徹甲弾への耐性を獲得したのは、過去の戦闘データを基にした解析の結果なのかもしれません。この能力は、戦えば戦うほどロボットが強くなることを意味し、長期戦になればなるほどニンゲンにとって不利な状況が加速します。
「ロボット」の力
『バーサス』の「機律界」を支配する『機械生命体』――「ロボット」の力は、下位と上位の階級ごとに異なる強さが確認されており、その戦績から現在の立ち位置が浮かび上がります。
- 下位ロボット > 「機律界」兵士: 下位ロボットは機律界のニンゲン兵士を圧倒する力を持ちます。特殊徹甲弾すら効かない耐久力で、機律界の人類勢力を殲滅するほどの脅威となっています。
- 下位ロボット < 「魔勢界」魔導士: しかし、『魔勢界』の魔導士には及ばず。魔法の未知なる力に耐えきれなかった様子が、第4話で示唆されました。
- 上位ロボット > ニンゲン: 上位ロボットは一般的なニンゲンを軽く凌駕。解析能力と「魔障壁」で、通常の戦力では太刀打ちできません。
- 上位ロボット < 魔王軍幹部「キヴァ」: 現時点での最高戦力と思われる上位ロボットでさえ、『魔勢界』の魔王軍幹部「キヴァ」に敗北。ジャチの魔力と戦闘力の前には、まだ歯が立たないようです。
『マザー』の存在と可能性
現在、上位ロボットが魔王軍幹部キヴァに負けるなど、ロボットの戦績は負け続き。
しかし、ここで注目すべきは彼らの戦闘スタイルに隠された潜在力です。
上位ロボットは攻撃を受けた際、逐次『マザー』と呼ばれる存在に情報を報告しています。この『マザー』は、機律界の機械生命体の中枢、あるいは生産母体と考えられ、戦闘データを蓄積し続けている模様。
キヴァとの戦いで得た情報をもとに、『マザー』が上位ロボットを超える新たな個体を開発する可能性は十分にあります。例えば、魔法への完全耐性を持った「超上位ロボット」や、キヴァの魔力を解析した特化型が登場するかもしれません。この進化の連鎖が、機律界のロボットをさらなる高みへと押し上げる鍵となるでしょう。
数の優位性
さらに、「地上の80%が機械生命体の支配下にある」という事実が、ロボットの強さを裏付けます。
無限に増殖する彼らの生産能力は、他の天敵にはない「数」の優位性を生み出します。
たとえ個々の戦闘力でキヴァに劣ったとしても、際限なく湧き出るロボットの群れが戦場を埋め尽くせば、形勢は一気に逆転する可能性も。
この数の闘いでの優位性は、負け続きの現状を覆す大きな希望となりそうです。
今後の巻き返しへの期待
現時点ではキヴァに敗れるなど苦戦が続く「機律界」の天敵ロボットですが、その可能性は無限に秘めています。
『マザー』の情報蓄積による進化と、圧倒的な数を活かした戦略が実を結べば、『新虐界』の新人類や『巨人界』の大首長ギンバック、『怒神界』の「神」といった強敵に対しても一矢報いる展開が期待できそうです。負け続きのロボットが、『バーサス』の戦場でどう巻き返しを見せるのか、その底知れぬポテンシャルに注目ですね。
読者の『機律界』見解
#バーサス #考察
機律界の人類の食事が缶詰、ソーラーパネルを知らないなど話を聞いていると不穏な予感がしてきた。
彼らはロボットと戦っているつもりでいるが、実際はロボットを進化させる為に戦わされているのではないか。
ロボットだけでは進化に限界がある。
→ — 星村健太 (@HosimraK) December 26, 2024
#バーサス
機律界のロボットで学習して強くなるみたいだけど、高難易度を求める遊獄界のゲーマーにとって、これ以上ない便利な相手。 — 星村健太 (@HosimraK) June 22, 2024
#バーサス
他の世界に技術を流用する展開が始まったから、機律界のロボット達は必要な電力を補う為に、莫大なエネルギーを持つ呪滅界を襲いそうな気がする。
ロボットVS呪い(ナノマシン)は確定か!? — 星村健太 (@HosimraK) December 25, 2024
#バーサス
機律界はロボットがメインだけど、幹部クラスはターミネーターみたいなロボット達がいるのか。
いるとしたら、映画にも出てきた液体に近い物理無効の奴もいるはず。
また、ロボット達も各天敵の情報を集めているからそれらをモデルにしたロボットも開発中かもしれない。 — 星村健太 (@HosimraK) November 2, 2024
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