40代

39歳~56歳男性 風疹予防接種3年無料に 風疹と先天性風疹症候群とは

2018年12月11日 厚生労働省が風疹対策として2019年から3年間、免疫があるかどうかを調べる抗体検査とワクチン接種を原則無料にすると発表しました。

対象者は予防接種の機会のなかった39歳~56歳男性です。

って対象者にがっつり入ってる・・・
ニュースで良く風疹が流行していると聞いてはいたが、風疹とは何なのでしょうか?

風疹予防接種


上記のように1979年~1962年の予防接種の機会のなかった男性が対象となります。

この1962年より前に生まれた方たちの予防接種はなぜ対象にならないかは謎ですが、、、
(多分、過去 風疹の大流行を何度も経験して生き残っているから免疫があるとの判断だと思われます)

1979年まで男女の予防接種の差がありますが、こちらはイギリスでこのような予防接種が行われていたで採用されました。

しかし、男女とも予防接種をしていたアメリカのほうが罹患率が少なかったため今度はアメリカ流に変更しました。

1990年から個別接種2回になったのは、2007年に1万人を超える麻疹の大流行があり、中でも一回予防接種を受けてるはずの1990年より前の10代の罹患者が多かったため「麻疹排除計画」が策定されその後の世代は2回接種が基本になりました。

そこで、予防接種は1回がよいのか2回が良いのかが疑問になりますが、ワクチン1回接種での免疫獲得率は93~95%で、2回接種は97~99%なので2回予防接種したほうが良いです。

日本では1971年より麻疹・風疹混合ワクチンであるMRワクチンが基本ですが、1988~1993年に予防接種を受けた方は麻疹・風疹・おたふくかぜの新三種混合ワクチンのMMRワクチンを受けている人もいます。

麻疹(ましん)?風疹? はしかとふうしんの違い

風疹とよく混同されるのが麻疹(ましん)と呼ばれている通称はしかです。

麻疹(はしか)

〇症状
38度前後の熱がでて口の中に白い斑点ができます、その後ちょっと熱が下がったと思ったら再び39度前後に熱が上がり、発疹が出始め2日かけて全身に広がります。
発疹出現後3~4日ほどで症状は治まり7日ぐらいで回復してきます。

〇原因
麻疹ウィルスによる感染症で空気感染、飛沫感染、接触感染などものすごく感染力が強く、マスクなどしても免疫がない限り関係なく感染します。

風疹

〇症状
軽い風邪の症状がでて、発疹、発熱、耳の後ろのリンパが腫れる等がありますがほぼ3日で症状が治まります。 発疹、発熱と症状が似ていて3日でほぼ治るので「三日ばしか」とも呼ばれています。

〇原因
風疹ウィルスによる感染症で飛沫感染、接触感染等で感染します。感染力は麻疹(はしか)と比べると強くはありませんが、インフルエンザと同程度は感染力があります。

上記のように麻疹(はしか)と風疹は似ているようで原因はそれぞれ違います。
「三日ばしか」とか、麻疹・風疹混合ワクチンであるMRワクチン等があるので混同しやすいですね。

麻疹のステータスが 症状8 感染力10 だとすると
風疹のステータスは 症状5 感染力 5 くらいなので甘く見られがちですが、妊娠初期に妊婦が風疹にかかると、風疹ウィルスが胎児に感染し出生時に先天性風疹症候群(CRS)を引き起こすことがあります。

先天性風疹症候群(CRS)とは

症状

先天性風疹症候群(CRS)の3大症状として

1、先天性心疾患
2、難聴
3、白内障

その他にも網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球等の症状もあります。

発症率

妊娠初期での風疹の感染で先天性風疹症候群(CRS)を発症する確率はとても高く、妊娠1ヶ月で50%以上、2ヶ月で35%、3ヶ月で18%、4ヶ月で8%ほどの発症率です。

また、風疹にかかった人の15%は不顕性感染だと言われ、妊婦の女性が気づかないうちに風疹にかかっていてCRSを発症するケースも多々ある。

妊娠初期に風疹にかかり、CRSを発症したお子さんを生んだ方の体験談等を見ていると、産婦人科医に生むなんてとんでもないと言われ、診察を拒否されたり、生まれた後でも、心疾患の手術、白内障の手術等大変な思いをされています。

2013年風疹大流行

最近では2013年に、日本で風疹の大流行があり14,344人が風疹にかかり、45名のCRSの発症が確認されている。

にも拘わらず、日本ではその後具体的な対策をとっておらず、やっと今回オリンピックという名目のもと1979年~1962年生まれで予防接種の補助がなかった男性に、抗体検査とワクチン接種を原則無料とすることになりました。

しかし、1990年~1979年の人たちは個別接種の機会はありましたが、政府のアナウンスが十分でなく、また、親の認識不足によりワクチン接種率が低く、2013年の大流行の際にはこちらの年代も多数風疹に罹っておりますので安心せず、母子手帳を確認するか、抗体検査をおススメします。

各自治体によって対応に差はありますが、今回国が決めた1979年~1962年の男性でなくても、抗体検査は無料やワクチン接種も無料という自治体がございますので、ご自身のお住まいの自治体に問い合わせてみてください。

海外の予防接種は

接種率

World Health Organisation regional offices

WHO(世界保健機関)での発表では、
アフリカ地域  10%
東地中海地域  42%
南東アジア地域 12%
アメリカ地域  92%
ヨーロッパ地域 94%
西太平洋地域  91%
とかなり接種率に差があります。(日本は西太平洋地域)

2013年の日本での風疹の流行時には、海外に行き風疹にかかり、職場で風疹をうつすパターンが数多くあり、特に上記地図の(アフリカ地域)黄(東地中海地域)緑(南東アジア地域)に行く場合は事前にMRワクチン(麻疹、風疹混合ワクチン)を受けておいたほうがよさそうです。

まとめ

麻疹も風疹も健康な成人男性がかかったとしても、死に至ることはまれで風邪の延長のように考えてしまいがちですが、自分が熱で苦しむだけならともかく、加害者になってしまうことも認識しましょう。

妊娠初期の女性にとって、これほどまでにワクチン接種をしていない人がいる日本を歩くことはとても恐怖だと思います。

ワクチンを打つことで先天性風疹症候群(CRS)はほぼ防げるので、今回助成を受けれる1979年~1962年生まれの男性だけでなく、すべての男性、女性がワクチン接種をして「風疹排除宣言」を日本で実現したいですね。

 

 

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