【バーサス】『巨人界』天敵 巨人族

漫画・アニメ

巨人界とは

『バーサス』の13の天敵が跋扈する世界の一つ、「巨人界」は、想像を絶するほど巨大で力強い巨人たちが支配する領域です。この世界では、巨人たちが圧倒的な体格とパワーで全てを掌握し、他の種族を寄せ付けない絶対的な存在として君臨しています。彼らのスケールはまさに「馬鹿みたいに巨大」と表現するしかなく、その力は他の天敵すら脅かすほどのものかもしれません。

巨人界におけるニンゲンの立場は、極めて悲惨です。彼らは巨人たちによって奴隷として酷使され、餌として喰らわれ、あるいはおもちゃとして弄ばれています。巨人にとってニンゲンは、抵抗する力も価値もない下等な存在。たとえば、巨人の掌で握り潰されたり、遊び半分で踏みつけられたりする光景が日常的に広がっているのでしょう。奴隷として働かされる者は僅かな生存を許されるものの、いつ餌やおもちゃに格下げされるか分からない恐怖に苛まれています。この過酷な環境は、ニンゲンにとって希望すら見えない絶望の地そのものです。

初登場

『バーサス』で巨人が初めて姿を現したのは、第3話でのこと。
この「巨人界」を支配する巨人が登場するシーンは、その圧倒的な存在感で読者に強烈な印象を残しました。物語序盤で早くも登場した巨人は、想像を超える身体能力を披露し、ニンゲンにとっての脅威を一瞬にして示しています。

具体的には、巨人はゼイビィが放った濃霧魔法を、まるで遊びのように息で吸い込んでしまいました。その巨大な肺活量と力強さは、魔法すら無力化するほどのスケールを物語ります。
さらに驚くべきは、深い谷を軽々と飛び越えてきた場面。ニンゲンなら命懸けで挑むような距離を、巨人は一歩の踏み込みと跳躍で難なく越えてしまうのです。この動きからは、巨人の馬鹿みたいに巨大な体躯に似合わぬ敏捷性と、常識外れの身体能力が明らかになりました。

第3話でのこの初登場は、巨人界がただの力押しではないことを示しています。

登場回

  • 第3話 融合した世界
    (街を徘徊する巨人に遭遇)
  • 第5話 全人類連合軍
    (マーキングを行う巨人たちを発見)
  • 第6話 巨人族との対峙
    (巨人族を新人類の居住区へ誘導)
  • 第7話 巨人族 VS. 新人類
    (巨人族対新人類)
  • 第18話 緑の森の少年
    (魔王が巨人族と遭遇)
  • 第19話 魔王 VS. …
    (魔王対巨人族)
  • 第20話 パワー!!!!!!
    (魔王対巨人族大首長ギンバック)
  • 第21話 大首長ギンバックVS.第23魔王ディーガナザル

巨人族の能力

『バーサス』の「巨人界」を支配する巨人族は、その能力で他の種族を圧倒する存在です。彼らの特徴的な力と行動様式から、巨人界の脅威が浮かび上がります。

  • 巨大な体格と力が武器

巨人族の最大の武器は、馬鹿みたいに巨大な体格とそれに伴う桁外れの力です。例えば、第3話で深い谷を軽々と飛び越え、ゼイビィの濃霧魔法を息で吸い込む姿からは、そのスケールとパワーが一目瞭然。20メートル級の巨体を持つ個体も存在し、単純な腕力だけでニンゲンを握り潰したり、地面を叩き割ったりするほどの破壊力を誇ります。この巨大さが、彼らがニンゲンを奴隷や餌、おもちゃとして扱う基盤となっているのです。

  • 「ドラミング」で戦闘態勢

巨人族は敵を認識すると、「ドラミング」と呼ばれる独特の行動で戦闘態勢に入ります。これは心臓の拍動を意図的に早め、血流を加速させる一種の生理反応。巨大な胸を叩くその音は、遠くにいる者にも響き渡り、まるで戦いの開始を告げる太鼓のよう。彼らがドラミングを始めると、体内のアドレナリンが急上昇し、すでに強力な身体能力がさらに増幅される様子が伺えます。この原始的な戦闘準備は、知能よりも本能に頼る巨人族の性質を象徴しています。

  • マーキングとしての肉塊の山

巨人族には、戦場や支配領域で「マーキング」を行う習性があります。具体的には、周囲の生き物を無差別に潰し、その死体を積み上げて肉塊の山を作る行為。これが彼らの縄張りを示す印であり、他の種族への警告でもあります。例えば、ニンゲンや小型の敵を踏み潰し、血と肉が混じった山を築く光景は、巨人族の残忍さと支配欲を如実に表しているのです。この行為は戦略というより、本能的な衝動に基づいているように見えます。

  • 知能とテクノロジーの欠如

巨人族の知能は総じて高くなく、複雑な戦略や計画を立てる能力には乏しい模様です。彼らの戦い方は力任せで、敵を圧倒する単純なパターンに頼りがち。また、「巨人界」にはテクノロジーの発達がほとんど見られず、原始的な世界が広がっています。驚くべきことに、巨人界の住人は「地球が丸いことすら知らない」という科学や知識の進歩とは無縁の生活を送っているようです。道具も粗末な棍棒や岩程度で、高度な武器や文明の痕跡は皆無。この原始性が、巨人族の力強さと野蛮さを一層際立たせています。

巨人族のこれらの能力は、知能や技術に頼らずとも圧倒的な存在感でニンゲンを支配する理由を物語ります。しかし、新人類や魔王のような知能の高い天敵と対峙した時、この単純さが弱点となる可能性も。

巨人族の強さ

『バーサス』の「巨人界」を支配する巨人族の強さは、これまでの交戦データからその序列が少しずつ明らかになっています。以下に具体的な比較を整理してみると、彼らの戦闘力の幅と頂点に立つ者の異次元さが際立ちます。

  • 巨人族(20m級も含む50体以上) < 新人類: 巨人族は20メートル級を含む50体以上の集団でも、新人類に敗北。新人類の集団戦術と進化した能力の前に、数の利を生かせなかったようです。
  • 百腕兄弟 第6男 狂腕のゴーリー < 第11魔王ジャチ: 巨人族の一員であるゴーリーは、第11魔王ジャチに圧倒され、魔王クラスの力に及ばないことが判明。
  • 大首長ギンバック > マダラー星人(宇宙兵装“キンコツ”): 巨人族の頂点に立つ大首長ギンバックは、マダラー星人の宇宙兵装“キンコツ”すら軽く凌駕する力を見せつけています。
  • 大首長ギンバック ≧ 第11魔王ジャチ: 戦いが長引けば間違いなく勝っていたと思われるギンバック。魔王クラスでも余裕が感じられます。
  • 大首長ギンバック > 第23魔王ディーガナザル: 第23魔王ディーガナザルに至っては、ギンバックにあっさり敗北。魔王クラスでも歯が立たない圧倒的な差が示されました。

大首長ギンバックの別格な力

巨人族の最高戦力と目される「大首長ギンバック」は、まさに別次元の存在です。
マダラー星人の高度な技術や、魔勢界の魔王たち――ジャチやディーガナザル――を軽々と超えるその力は、純粋な物理的強さにおいて他の天敵を圧倒する可能性を秘めています。
知能は高くない巨人族の中で、ギンバックは本能を超えた威圧感と戦闘センスを兼ね備えているようです。

百腕兄弟の微妙な立ち位置

一方で、巨人族の中でも次ぐ力を持つとされる「百腕兄弟」の実力は、正直言ってイマイチパッとしません。
第6男「狂腕のゴーリー」がジャチに敗れたように、彼らは大首長ギンバックほどの突出した強さを持たず、巨人族の平均的な戦力とトップとの間に大きなギャップがあるようです。百腕兄弟が複数で連携すれば話は変わるかもしれませんが、現時点ではギンバックの影に隠れてしまう存在感にとどまっています。

今後の展開への期待

巨人族の中でも別格の存在である『大首長ギンバック』の純粋な力は、他の世界の天敵をどこまで圧倒できるのか?
新人類が巨人族の集団を倒した実績がある一方で、ギンバックは魔王クラスを凌駕する強さを見せています。
この力関係が、『バーサス』の戦場でどう展開するのか?

巨人族の原始的な力が、他の天敵の知能や技術とぶつかる時、その衝撃が楽しみで仕方ありませんね。

読者の『巨人界』見解

 

コメント