ジャンプ+読切『懲役一瞬』を空想科学してみた

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3月15日にジャンプ+で配信された読切『懲役一瞬』

土曜日の作者さんをごぼう抜きして堂々2位にランクイン。

内容は「時間停止モノ」なのですが、見た事もないアプローチで度肝を抜かれました!!

反響

お笑い芸人・マユリカ中谷さんからのフォローの他

その他はてなブックマークでもたくさんの反響がありました。

はてなブックマークに寄せられた反響

その他にも、以前に田子創太さんが描いた読切も再度注目が集まっています。

作者:田子創太

作品

『懲役一瞬』あらすじ

1カ月前、時間を止められる装置を手に入れた主人公の獅子神。その日から勉強も運動も無敵になった獅子神は、“楽勝”となった人生を謳歌していた。いつものように時間を止めてのんびりと学校へ向かっていると、クラスメイトの藤乃のある姿を目にしてしまう。

これから先はネタバレを含みますので、本編を読んでから進んでください。

『懲役一瞬』を空想科学してみた

ラストにビルから飛び降りたクラスメイトの藤乃を、横からタックルして自殺を止めた獅子神。

一体どれ程の衝撃だったのでしょう。

状況の再整理と仮定

  • 落下距離: マンションの高さが20メートル
  • 照明に当たって失速: 具体的な失速のタイミングや速度の減り方が不明ですが、たとえば「高さ10メートルの地点で照明にぶつかり、そこから速度が半分になった」と仮定してみます。
    その後、残り10メートルを落ちて、地面スレスレで獅子神がタックルしたとします。
  • 藤乃の質量:50kg
  • 獅子神の行動: 地面に落ちる直前で横からタックルして救出。

1. 照明に当たるまでの落下速度

照明に当たる時点で、藤乃は時速50kmくらいで落ちていたことになります。

2. 照明に当たって失速

「失速した」とあるので、照明にぶつかった衝撃で速度が減ったと仮定します。仮に速度が半分になったとすると

  • 失速後の速度 = 14÷2=7 m/s(時速約25.2km)

照明の材質や衝突の角度にもよりますが、たとえばアルミのポールやガラスにぶつかって跳ね返りつつ減速したと考えると、ありえなくはないですね。

3. 残り10メートルの落下速度

失速後の7m/sから、さらに10メートル落ちます。この場合、初速がある自由落下の式を使います

地面スレスレでの速度は時速56kmくらいになります。最初の20mフル落下(時速70km超)よりは遅いですが、まだかなりの勢いです。

4. 藤乃の運動量

5. 獅子神が受けた負荷

衝突時間を0.1秒と仮定

7800Nは約795kgの重さ。フル落下の1.2トンよりはマシですが、それでも普通の人間には耐えられない衝撃です。

獅子神の速度(体重70kgと仮定)

時速40kmでのタックルは、人間の全力ダッシュの限界ギリギリ。

最初、私は照明にぶつからない前提で計算してみました。すると、20メートルの高さから落ちる藤乃を獅子神がタックルで救うのは、人間の能力では到底不可能だと分かりました。時速70kmを超える速度と1トンを超える衝撃では、現実のヒーローでも太刀打ちできません。

しかし、「途中で照明に当たって減速した」という要素を加えると、状況が大きく変わります。速度が時速56km程度に落ち、衝撃も約795kgまで下がることで、ギリギリ人間の限界内で対処可能な範囲になるんです。トップアスリート並みの瞬発力と耐久力があれば、なんとか実現できるかもしれないラインですね。

作者の田子創太さんは、もしかしたらこの現実的な限界を計算に入れて、絶妙に「人間に可能なギリギリの設定」で物語を組み立てたのかもしれません。空想と現実の境界を巧みに操るそのセンス、さすがだなって思います!

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