日本と米の関税
ホワイトハウスのレビット大統領報道官が記者会見で、「日本は(米国から輸入する)コメに700%の高関税を課している」と名指しで批判した。
「コメに700%の高関税」米報道官“批判”へ持っておくべき心構え
この数字は、1キロあたり341円の従量税(関税定率法に基づく)を安価な国際価格(例えば1キロ50円)で割ると700%超に見える、という計算から来ています。
しかし、日本はWTOのミニマムアクセス(MA)制度で年間77万トンを低関税で輸入しており、実質関税率は400%~500%程度が現実的。トランプ政権の発言は貿易交渉での誇張だったと言えます。
西友の台湾米「むすびの郷」の原価は?

近所の西友で売っている台湾産ジャポニカ米(5キロ、税込3229円)
日本の米の価格と比較すると約1,000円は安い台湾米ですが、一体元値はいくらなのか調べてみました。
- 販売価格: 5キロで3229円(税込)
- 関税: 1キロあたり341円 × 5キロ = 1705円(日本の米輸入関税)
- 消費税: 8%(関税込みの価格に課税)
ステップ1: 消費税を除く
販売価格3229円は消費税込みなので、まず消費税を逆算します。
- 約2977円(税抜き価格)
ステップ2: 関税を除く
税抜き価格2977円から関税1705円を引きます。
- 2977 – 1705 = 1272円
結果
この1272円が、関税と消費税を除いた価格です。ここには輸送費や西友のマージンなどがまだ含まれています。仮に輸送費とマージンを500円~700円程度と見積もると、元値(台湾での生産者価格)は5キロで約572円~772円くらいになる可能性があります。1キロあたりにすると、114円~154円程度ですね。
高い関税をかけられてもなお日本米より安い台湾米ですが、実は日本米の高騰がなければ選択肢にすら入らなかったかもしれません。
最近、西友の台湾米「むすびの郷」が大人気で、ブログやSNSでは「日本米と遜色ない」との評判が広がっています。
私も興味津々で購入しようとしたものの、いつも売り切れ…。
気になっていましたが、先日ついに発見! 早速購入し、妻や子供たちには内緒で普段のご飯として出してみました。
すると、誰一人として違和感に気づかず、私自身もその美味しさに満足しています。粘り気と甘みがしっかりあって、ジャポニカ米らしいクオリティを感じました。
輸入米はこれからの選択肢に?
日本米の高騰が続くなか、備蓄米を投入しても価格が下がらない現状では、輸入米がこれからの選択肢の一つになるかもしれません。
もし日本米が落ち着いて同じ値段になったら、わざわざ台湾米を選ぶことは減るかもしれませんが、今のところはそのコスパと味に魅了されています。
西友の台湾米がここまで支持されるのも、高関税を跳ね返すコストパフォーマンスと品質の高さゆえでしょう。
「日本はWTOのミニマムアクセス(MA)制度で年間77万トンを低関税で輸入」とありますが、関税について批判をしたアメリカはどのくらいの米を日本に輸出しているのでしょう?
アメリカからの米の輸入量
日本はアメリカから年間どれくらいの米を輸入しているか。
2025年3月時点での最新情報に基づくと、日本はWTO(世界貿易機関)の合意による「ミニマムアクセス(MA)」制度のもとで、年間約77万トン(玄米ベース)の米を関税ゼロで輸入する義務を負っています。このうち、アメリカ産が大きな割合を占めています。
農林水産省のデータによると、例えば2021年度には約34万5000トンがアメリカ産で、全体の約45%でした。最近の報道でも、2023年度は約34万トン程度がアメリカから輸入されたとされています(MA米として)。年によって多少変動しますが、アメリカからの輸入量は概ね年間30万~40万トン程度と考えておけば間違いなさそうです。
なお、民間輸入(関税1キロあたり341円を払う場合)は2024年度に急増しており、例えば1月末時点で991トンの申請があったと報じられていますが、これはアメリカ産に限らず他の国からの輸入も含む数字です。アメリカ産の具体的な民間輸入量は公開データが少ないため、MA米の30万~40万トンが主な目安になります。
つまり、MA米として低関税で輸出しているにも関わらず高い関税をかけていると批判しているようですね…
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